本社ヘリ「ジェリコ21」―。地方紙にとって、航空機による空の取材は長年の夢でした。30年代後半から40年代にかけての東海道新幹線の開業や、東名高速道路の開通に代表される高速交通網の発達と相まって、情報伝達の面でも著しい進歩がみられ、50年代に入ると情報化時代の色彩が一段と濃くなりました。
取材についても、従来に増してスピード化、広域化、立体化が要求されるようになり、当社は昭和55年4月、航空会社と年間専属契約を結び、本社ヘリ第1号を導入しました。読者からの公募で愛称は「ジェリコ21」に決まりました。21世紀に向かって飛躍するジェットヘリコプターという意味で、現在は新聞と放送で、それぞれ1機ずつ導入しています。
時速200キロで飛行するヘリの威力は大きく、県内ならどんな場所でも30分以内で行くことができ、ダイナミックな写真が得ることができます。伊豆群発地震(55年6月)、静岡駅前地下街でガス爆発(同年8月)、河津町に東日本で初めてとなるループ橋の完成(56年3月)、熱川温泉ホテル大東館火災(61年2月)などで、期待以上の成果を挙げています。その後も、写真企画、事件・事故の航空写真報道に大きく役立っています。