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2008年05月03日

「医師奪い合い深刻」 富士産科医問題で緊急シンポ

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 富士市立中央病院の産婦人科が、医大の医師引き揚げ方針で閉鎖危機にさらされている問題で、緊急シンポが1日夜、同市内で開かれた。鈴木尚市長が体制維持へ市の必死の取り組みを報告する一方、市内産科医らから「産科医は日本中、奪い合い。市内の危機感はまだ薄い」と厳しさを説く声が相次ぎ、問題の深刻さを映した。(08・5・3静岡新聞朝刊24面)
 市議会女性会派「未来ネット」(横井美由紀代表)が主催し、市民や市議、市職員ら約80人が集った。鈴木市長は「ハイリスクや救急対応が維持できる現行4人体制の確保を条件に、産婦人科部長が残留意思を固めてくれた」と伝える一方、残る3人の確保の難しさを説明。「医師の郷土愛に頼っているのが実情。他県で働く出身医がいたら協力を呼び掛けてほしい」と会場に訴えた。

 渦中の病院産科医の1人も「実情を伝えたい」と自主参加。3日に1度当直が加わる過酷労働の現状や、刑事罰にもさらされる厳しい産科医療の環境に触れ、「いつまで続けられるか、自分の心も揺らいでいる」と素直な思いを明かした。

 絶対数の不足や独特の業界環境から「待遇改善ではどうにもならない」と声が出る一方、「十分条件でないが必要条件」と負担や役割、競争の現状に見合う手厚い報酬設定を望む声も上がった。

 ハイリスク出産を体験し、産科維持へ署名集めに当たる市民グループ副会長の細木久美さんは「まだ産みたいが、産科がなくなったら怖い」と女性の声を代弁。「『署名活動は利用者の権利ばかりを主張し、過酷な労働に医師を縛る身勝手な行為』と一部批判も受けるが、医師も出産の安心も両方守りたい」と苦しい思いを漏らした。

 市内開業医や近隣の助産師も参加。高まる助産師への期待に「受け皿になるのは簡単でない」と厳しい現状も示した。

投稿者:ぱぱ記者 : 2008年05月03日 08:07

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