子育てニュース 診察室(夕刊掲載)
2007年11月22日
Q 第1子出産後、流産繰り返す
37歳の主婦。第1子出産後、3回流産を繰り返しています。いずれも妊娠6―8週での流産です。今後、妊娠が継続するために、どのようなことをすればよいのでしょうか。
A 自己免疫疾患の有無や血液凝固系の異常精査
流産を3回以上繰り返している状態を習慣流産あるいは不育症と呼びます。
流産については一般的に全妊娠の約10%が流産すること、流産回数が増えれば次の妊娠も流産する確立が上昇すること、年齢が上がれば流産する確立も上昇すること、流産の原因の約60%が胎児の染色体異常によること、が知られています。
習慣流産の原因として挙げられるものに母体の血液凝固系の異常、膠原(こうげん)病等の自己免疫疾患、夫婦どちらかの染色体の異常等があります。習慣流産の患者さんにこれらがないかどうか詳しく調べたとしても、はっきりと原因がわかるのは10―20%で、大部分の患者さんは原因が分かりません。
血液凝固系の異常や自己免疫疾患に対しては、抗凝固剤であるヘパリンの投与や、低容量のアスピリン(バファリン)の投与が有効とされています。原因不明の習慣流産や染色体異常に対しては、有効と証明された治療法がないのが現状です。あなたの場合、37歳という年齢を考えると今後妊娠できるチャンスはますます少なくなります。
まずは病院に行って血液凝固系の異常や自己免疫疾患の有無を調べてもらうのがよいでしょう。原因が分からなかったとしても、早く妊娠するために不妊外来に通院し、排卵のタイミングや状態を診てもらったほうがよいでしょう。
不妊については県不妊専門相談センターで電話相談を受けています。毎火・金曜日午前10時―午後3時[電055(991)2006]へ。プライバシーは守られます。(浜松医大産婦人科講師 竹内欽哉)
投稿者:ぱぱ記者 : 2007年11月22日 16:01




















