種(たね)なしブドウや種なしスイカは、どうやってつくるの?種がないのに芽(め)はでるの?(たっちゃん、浜松市中区、小学5年)
種なしブドウや種なしスイカは、種がなくなってとても食(た)べやすくなりました。現代人(げんだいじん)にはぴったりですが、その秘密(ひみつ)は遺伝子(いでんし)とか染色体(せんしょくたい)とかの操作(そうさ)によって生(しょう)じるもので、高校生(こうこうせい)の生物(せいぶつ)で教(おそ)わる内容(ないよう)です。中学校(ちゅうがっこう)の遺伝(いでん)や細胞(さいぼう)の勉強(べんきょう)をしてからだとよく理解(りかい)できると思(おも)います。
花(はな)のおしべにある雄(おす)の遺伝子をもった花粉(かふん)がめしべについて、めしべにある雌(めす)の遺伝子を持(も)った細胞(さいぼう)と出会(であ)い受精(じゅせい)すると、受精卵(じゅせいらん)ができて種子(しゅし)となります。
実(じつ)は、種なしブドウをつくるには、ジベレリンという成長(せいちょう)ホルモンの液(えき)に花穂(かすい)を浸(した)すなどの処理(しょり)をして、種なしの果実(かじつ)をつくります。デラウエアやピオーネ、巨峰(きょほう)、マスカットなどに利用(りよう)されています。種なしスイカは、ブドウとは違(ちが)って、種のあるスイカの苗(なえ)の先端(せんたん)にコルヒチンという薬品(やくひん)で処理(しょり)したスイカをつくります。このスイカのめしべに、種のあるもとのスイカの花粉(かふん)をつけて種子をつくります。この新(あたら)しく誕生(たんじょう)した種子から育(そだ)てたスイカが、種子をつくる能力(のうりょく)のない種なしスイカなのです。
最近(さいきん)では、X線(えくすせん)を種子に照射(しょうしゃ)して遺伝子に変化(へんか)を与(あた)えてつくる技術も開発されているそうです。(回答:静岡サイエンスミュージアム研究会)