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Vol.29 新田組龍燈(浜松市浜北区) 細工光る信仰の象徴

 秋葉山信仰のシンボルとして数多く残る龍燈(りゅうとう)の中でもとりわけ存在感たっぷりなのが、明治28年ごろに建立された「新田組龍燈」(浜松市浜北区上島)。見事な細工の数々が、茶畑に囲まれたのどかな場所に溶け込んでいる。

 「当時の大工のすごさを、まざまざと見せつけられます。彫り物だけでなく、屋根の重みに耐える軒にも素晴らしい細工が施されています。ちょっとした寺や神社でも、なかなか見ることができないでしょう」

 大沢稔県建築士会会長(71)の言葉に熱がこもる。扇形にのびる垂木、ボタンや唐獅子の彫刻など見どころは多い。

 「龍燈は、浜北や天竜に多く見られます。秋葉山への道しるべというよりも、『郷内安全』を願う集落のシンボルとしての役割が大きいのでしょう」

 地元の小学生が、授業の一環で見学に訪れることも。子供たちが石垣に座っておしゃべりする光景も、昔と変わらない。(2008年7月3日掲載)

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