Vol.28 宮口の門前町の風情 (浜松市浜北区) にぎわい浮かぶ石畳
庚申(こうしん)寺の門前町として栄え、今もその面影が残る浜松市浜北区宮口。門前通りには、築100年を超える花の舞酒造の酒蔵などが並び、当時の風情を今に伝えている。
「寺の山門正面の通りには、昔はもっとたくさんの軒の低い建物が連なっていたのでしょう。軒が深く張り出している造りの建物が残っていますが、今では貴重になりました」
大沢稔県建築士会会長(71)はこう説明する。門前通りは、15年ほど前に石畳に整備され、庚申寺に向かって歩くと、山門の向こうに鐘楼が顔をのぞかせる配置になっている。
「縁日には、庚申信仰のある人たちでにぎわったことでしょう。通りの軒先にベンチが置かれ、参詣に訪れた人が一休みしていた光景が浮かんできます」
現在は地元住民グループ「宮口まちおこしの会」が、かつてのにぎわいを復活させようとあの手この手を打つ。(2008年6月26日掲載)
