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Vol.27 森岡の家の長屋門(浜松市浜北区) 紋入り瓦、柱に風格



 浜松市浜北区貴布祢の市街地に、静岡銀行の母体を創設した平野家の邸宅が残る。平成5年、旧浜北市に寄贈され、所在地の小字名から「森岡の家」と名付けられた。南側に開かれた長屋門は、その象徴的な存在だ。

 「一般の農家の長屋門などと違い、風格を感じさせます。江戸末期に建てられたようですが、瓦ぶきで立派なケヤキの柱が据えてある。しっくいも本格的で、建物としてのバランスも非常に素晴らしいですね」

 こう解説する大沢稔県建築士会会長(71)=同市中区=は、県内各地の景観作りのアドバイザー役なども務めたまちづくりの専門家でもある。

 「静銀の礎を築いた平野家の当主たちのしっかりとした人柄がしのばれます。毎日この長屋門をくぐって、身を引き締めていたのでしょう」

 1つずつ紋の入った瓦も目を引く。樹齢100年のクロマツが門前に並び、今も温かく見学者を迎え入れる。(2008年6月19日掲載)

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