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Vol.24 割烹旅館八百甚(掛川市横須賀) 匠の技光る本格木造


 旧大須賀町(現在の掛川市)を通る通称「旧横須賀街道」は、江戸時代にタイムスリップしたような街並みが今も残る。横須賀城跡から延び、500年近い歴史があると言われる。街道のシンボル的な建物が割烹旅館八百甚(同市横須賀)だ。

 「街道沿いは短冊状の住宅、町家のたたずまいが残り、その中でひときわ大きくそびえたつ本格木造の入母屋造りが魅力です」。こう話すのは街道沿いに住む1級建築士の芳野康広さん(45)。

 外観とともに旅館内も往時の匠(たくみ)の技が光る。明治期に創業し、増築を繰り返しているが、ケヤキやカエデ、松などの銘木はいたるところに残る。床の間や欄間は部屋ごとに造りや細工が異なり、今も宿泊者の目を楽しませている。

 渥美清さん、北の湖親方など、著名人の宿泊者も多い。街道を歩き、旅館で一服すると、古き良き時代の人々の声が聞こえてくるようだ。

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