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Vol.23 鴨江別館(浜松市中区) 解体方針に惜しむ声


 旧浜松銀行協会の向かいに立つ、浜松市「鴨江別館」(中区栄町)も市内では貴重な戦前近代建築の1つだ。関東大震災後急速に普及した、鉄筋コンクリート造り、3階建て。昭和3年に県の設計で浜松警察署として建築された。

 「銀行協会の明るいスペイン調と比べ、こちらは警察署という性格上、古典的様式の重厚で武骨な造り。ただ、内部は西洋式デザインが施され、近代化を目指す当時の高揚した空気も伝えています」

 こう説明する県建築士会浜松支部の原田勝弘さん(44)らはまちづくり委員会として建物再評価の調査も始めた。

 「太平洋戦争時、南側のグランドホテルの山が陰になって艦砲射撃を免れたという話で、銀行協会とこの一角は戦前の浜松の雰囲気を伝える貴重な空間でもあります」

 高さ30メートルの望楼は耐震上の問題から7年前壊され、本体も解体の方向だが、戦災や東南海地震(昭和19年)をくぐり抜けた歴史的建造物の保存を望む声は根強い。

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