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Vol.20 旧芸者置屋・小松楼(新居町新居) “飾り柱”の特徴残す




  明治末期から大正初期にかけて、新居町では養蚕や製糸業が盛んになった。町も発展の兆しを見せ、最盛期には町内に11軒の芸者置屋があったという。現在は静かな市街地にひっそりとたたずんで、華やかだった往時をしのばせるのが、小松楼だ。

 中に入ると、目を引くのが幅広い中央階段。2階に上がると、階段を取り囲むように部屋が配置され、部屋の周囲には広い廊下がある。太田徳夫1級建築士(60)=新居町=は「置屋特有の建築」と解説する。「通常は構造の中心で2階まで貫くはずの大黒柱と、対になる恵比寿柱も、2階の梁(はり)まで届いていない“飾り柱”。こうした新居の町家の特徴を引き継ぎながら、唯一現存する建物です」

 今は空き家となっている小松楼は、ボランティアの「新居関所周辺まちづくりの会」が管理・公開し、保存に向けた活用方法を模索中だ。会員として活動に協力する太田さんは「壊してはいけない建物だと思う」と保存を強く願っている。(2008年4月24日掲載)

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