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Vol.17 多門小路(磐田市見付)

  商家や民家が密集する見付宿は、歴史上たびたび火災の被害に遭ってきた。磐田市見付地区に現存する17の小路(しょうじ)の1つ多門小路には、人々が火災から家屋や財産を守るため築いた防火壁が残されている。

 「見付は火災にすごく神経を使ったまちだった。土蔵や防火壁が発達したのもそのためです。かつての見付本通り沿いの民家は東側に玄関があった。火災が西から燃え広がるので、少しでも早く逃げるためです」

 そう説明する建築士の江間豊寿さん(60)。江間さんは見付や周辺の住民有志でつくる見付宿を考える会の会員としても活動している。

 「見付は区画整理でなく、街路整備だったため、街並みの骨格である小路が残された。今や見付の個性となっているこの小路を何とか生かし、まちづくりの種にして活性化につなげたい」

 人々の思いが歴史ある街並みを次の世代に伝えてゆく。(2008年4月3日掲載)

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