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Vol.16 地蔵小路(磐田市見付) 振興と産業の歴史今に



  磐田市見付には17の小路(しょうじ)が残され、今も宿場町の面影を色濃く残す。小路は、一説では粕街道に由来する「かすかいと小路」、住民しか通らず、一般の人には不用な道との意味がある「不用小路」など1つ1つに名がある。中川の東側に位置する「地蔵小路」もその1つだ。

 「小路の奥に、延命地蔵を本尊とする宣光寺があります。昔からお地蔵様ご開帳の日に大変なにぎわいを見せたことからこの名が付いた。地脇町の町名も“地蔵の脇”に由来するという話があります」

 建築士の江間豊寿さん(60)が説明する。江間さんは東海道400年祭の際、小路の由来を記した道標の設置に尽力した。

 「本通りから地蔵小路に入ると、明治期に銀行を営んで栄えた山内家の石蔵が姿を現し、正面には宣光寺が見える。かつての見付の繁栄を今に伝える貴重な景観です」

 人々の暮らしを支えてきた狭い路地が、信仰と産業の歴史を今に伝えている。(2008年3月27日掲載)

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